化学療法(抗がん剤)の副作用(骨髄抑制、吐き気、嘔吐、脱毛)や卵巣がんの化学療法の組織型別、効果について
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卵巣がん症状

化学療法(抗がん剤)副作用と効果

抗がん剤の効果

卵巣がんは初期の段階で発見されにくい癌であるため、化学療法の治療効果により予後に大きくかかわってきます

卵巣がんの中で、9割を占めるのが表層上皮性・間質性のがんになりますが、表層上皮性・間質性のがんにも様々な組織型があります。腫瘍の組織型により、薬物への反応はそれぞれ異なるため、卵巣がんの組織型により、化学療法の方法と効果は変わります。

漿液性腺がん

卵巣がんの中で最も多く、進行の速い癌が【漿液性腺がん】です

漿液性腺がんの治療は、抗がん剤のシスプラチンを用いる化学療法が有効率80~90%で最も有効です。

シスプラチンの副作用
吐き気、嘔吐などが強く、腎毒性も強く、1日投与すると大量の輸液が必要になります。シスプラチンの誘導体(よく似た構造)であるカルボプラチンは、血液毒性が強いのですが、本人が体感する副作用が軽いのが利点です。

移行上皮がん

移行上皮がんでは、シスプラチンに対する感受性は有効率90~100%と、薬液性よりも高く、他の組織型と比べてⅢ期での予後が最も良好です。

類内膜腺がん

類内膜腺がんには、シスプラチンとアドリアマイシン、エビルビンが有効率90%で効果があります。

明細胞腺がん

明細胞線がんは、リンパ節転移が起こりやす特徴があり、化学療法も殆どが効果がない癌になります。そのため、手術で少しでも癌が残っていると、予後は不良です。

粘液性腺がん

粘液性腺がんは、化学療法には感受性がないので、進行期と手術の技術により予後に差が出ます。

混在型

混在型のがんのケースでは、性質の悪いほうの組織型を考慮し化学療法を行って行きます。

抗がん剤副作用

抗がん剤はがん細胞に強い障害を与える目的で用いますが、その作用は当然、正常の細胞にも影響を与え、特有の症状が出現します。これが副作用です。抗がん剤の種類によって、副作用の出方は多少異なりますが、主な副作用は ①骨髄抑制 ②吐き気と嘔吐 ③脱毛 になります。

①骨髄抑制(血液が造られる骨髄の機能の低下)

白血球の低下

白血球(特に好中球)が減少し過ぎると体の免疫力が低下してしまい、感染や発熱の原因になります。

ヘモグロビンの低下

ヘモグロビンが減少し過ぎると、体内の酸素が不足して貧血状態になります。

血小板の低下

血小板が減少し過ぎると、出血が止まりにくくなります。

②吐き気・嘔吐

吐き気や嘔吐の副作用は個人差も大きく、副作用が非常に強く出る人と、比較的弱く出る人がいます。

急性の吐き気・嘔吐について
抗がん剤投与後24時間以内に症状が現れた吐き気・嘔吐のことです
遅発性の吐き気・嘔吐について
24時間を過ぎて現れた場合の吐き気・嘔吐のことです

③脱毛

抗がん剤の副作用のひとつに【脱毛】があげられます。脱毛自体は、抗がん剤の投与を止めると再び毛髪が生えてきますが、脱毛中のQOL(生活の質)を高める方法として、かつらをつけたり、帽子をかぶったり、スカーフやバンダナを巻いたりする方法があります

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