化学療法(抗がん剤治療)とは、卵巣がんなど、がん細胞を狙って抗がん剤を投与し、がん細胞を殺傷したり、増殖を抑える抗がん剤治療をする事です
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卵巣がん症状

化学療法、抗がん剤治療【卵巣がん治療】

化学療法(抗がん剤治療)とは、速い細胞分裂で増殖しているがん細胞を狙って患者さんに抗がん剤を投与し、がん細胞を殺傷したり、増殖を抑える治療です

卵巣がんの化学療法は、原則として3週間に1回、抗がん剤を点滴注射で受けます。これを1コースとして6コース繰り返すのが一般的な抗がん剤治療になります。

抗がん剤治療と細胞へのダメージについて

抗がん剤は、分裂・増殖しようとするがん細胞だけでなく、正常細胞にもダメージを与えてしまいます。そのため抗がん剤治療を行う時には、正常細胞の回復も計算に入れます。具体的には、正常細胞は3週間ほどで回復しますが、がん細胞は3週間では十分に回復できないため、この時差を利用して抗がん剤の投与を行うと、正常細胞へのダメージを最小限にとどめ、がん細胞を殺傷することができます。さらに、この時差攻撃を6コース繰り返すとより大きな効果を発揮できます。

抗がん剤の種類

抗がん剤の種類には、プラチン製剤の【カルボプラチン】【シスプラチン】などがあります。

抗がん剤と副作用について

吐き気、嘔吐、白血球、血小板の減少、貧血、手足のしびれなど

抗がん剤の投与は、いわば体内に毒物を投与する事と同じなため、様々な副作用が出現してきます。

主な副作用

吐き気
嘔吐
骨髄機能障害(白血球、血小板の現象、貧血)
末梢神経障害(手足のしびれなど)

シスプラチン副作用

シスプラチンには、腎臓に対する毒性があり、血液を作っている骨髄の働きが抑えられ、中でも感染防御の大きな役割を担っている白血球が著しく減少してしまう、さらに強い吐き気が生じるなどの副作用があります。

カルボプラチン副作用

カルボプラチンには出血を止める作用を持つ血小板を減少させてしまうという副作用があり、治療の際には十分な注意が必要になります。

化学療法の副作用対策について

現在では、有効な制吐剤も開発されていますし、白血球の減少は敗血症など感染症の危険性も増加させますが、これに対しても顆粒球を有意に増加させる薬剤としてヒト顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)も開発され、以前に比べ患者さんにより優しく、また安全に化学療法が行われるようになっています。さらに副作用が少なく、患者さんのQOL(生活の質)を考慮した治療法として、投与する抗がん剤の量を通常投与量の3分の1に減らして毎週投与する方法なども行われるようになってきています。

化学療法分類

術後化学療法

進行卵巣がんの初回手術で、腫瘍を完全に取り切れなかった場合、残存した腫瘍をすべて消失して寛解することを目的に行われる化学療法です

補助化学療法

初回手術で完全摘出または可及的最大限の腫瘍減量術が行われたハイリスク早期卵巣がん、または進行卵巣がんの症例に対して、根治手術の効果をさらに補強する(再発を予防する)ために行う化学療法です。

術前科学療法

進行卵巣がんの場合で、手術に先立って行われる化学療法のことです。画像検査などから、がん病巣が大きくなっていたり転移病巣がある症例は、がん病巣を小さくした上で初回手術を行うことで腫瘍減量手術を可能にします。また、試験開腹の後も、がん病巣を小さくして腫瘍減量手術を行うことを可能にします。

維持化学療法

主に進行がん(Ⅲ期・Ⅳ期)に対して行われます。可及的最大限の腫瘍減量手術の後、寛解導入化学療法によって寛解できた場合、その寛解状態を長期間維持することを目的に、さらに加えられる化学療法です。「地固め療法」とも言います。がん病巣の完全摘出が行われたハイリスク早期卵巣がんに対する維持化学療法は現在研究中で、有効性を示す確実な結果はまだ出ていません。

サルベージ化学療法

標準化学療法に抵抗を示した(効果が見られなかった)場合に、二次的に行う化学療法です。治験や臨床試験に参加して行う試験的化学療法も含みます。

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