卵巣がんの種類は【表層上皮性・間質性腫瘍】【性索間質性腫瘍】【胚細胞腫瘍】などがあります。卵巣がんの種類や特徴に詳しくなろう
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卵巣がん症状

卵巣がん種類一覧

卵巣には良性・悪性を含めてさまざまな腫瘍ができますが、卵巣はいろいろな成分で構成されているため、どこに発生したかにより、腫瘍の性質が異なります。そのため卵巣がんの早期発見、診断を難しくしています。

卵巣にできる4種類の腫瘍

卵巣腫瘍は発生する場所により、4つのタイプに大別され、それぞれ、「良性」「境界悪性」「悪性」に分類されます。

1.表層上皮性・間質性腫瘍

【表層上皮性腫瘍】とは、卵巣の表面をおおう上皮にできる腫瘍。
【間質性腫瘍】とは、卵巣皮質と卵胞の間にある結合組織(卵巣間質)にできる腫瘍。

卵巣腫瘍全体の60~70%を、表層上皮性・間質性腫瘍が占めます。

2.性索間質性腫瘍(せいさくかんしつせいしゅよう)

卵胞内の顆粒膜、または黄体から発生する腫瘍で、ホルモンを産生します。腫瘍全体の5~10%程度です。

3.胚細胞腫瘍(はいさいぼうしゅよう)

卵胞内に存在する胚細胞(生殖細胞)から発生する腫瘍です。腫瘍全体の15~20%程度を占めます。胚細胞とは生殖細胞のこと、つまり、卵細胞(男性であれば精細胞)のことです。この腫瘍の悪性のものは、若い世代に見られるのが特徴です。

4.その他の腫瘍

発生した場所がはっきりしない腫瘍や、胃や直腸などほかの臓器のがんが転移してきた転移性腫瘍などがあります。

卵巣がん組織型別種類

卵巣がんは、発生する組織により【表層上皮性・間質性腫瘍、胚細胞腫瘍、性索問質性腫瘍、その他の腫瘍】に分類されます。
卵巣がん種類の図解


漿液性
移行上皮 類内膜 明細胞 粘液性
発生頻度 約40% 約7% 約15% 約30% 約5%
進行速度 早い  早い
遅い 遅い   遅い
 発見時進行期

三分のニ

Ⅲ~Ⅳ期

三分のニ

Ⅲ~Ⅳ期

三分のニ

Ⅲ~Ⅰ期

三分のニ

Ⅲ~Ⅰ期

三分のニ

Ⅲ~Ⅰ期

 リンパ節転移率(Ⅰ期)
 約30%   約40%
約2% 約20% 

 約5%

 抗がん剤の効き目
 よい  非常によい
よい  不良  不良 

漿液性腺がん

卵巣がんの中で約40~55%が漿液性腺がんです。
35~60歳代に多くみられ、最も進行が早い卵巣がんになります。約30%は両側の卵巣に発生します。リンパ節転移もしやすく、Ⅰ期でも、30%は骨盤~傍大動脈のリンパ節に転移しています。

移行上皮がん

卵巣がんの5~8%を占めるのが移行上皮がんです。
30~60歳代によくみられます。性質は奬液性腺がんと似ていて、診断を誤られることがあります。

類内膜腺がん

卵巣がんの10%を占めるのが類内膜腺がんです。
20~40歳代に多いのですが、60歳代でもみられることもあります。約20%は、両方の卵巣に発生します。このタイプは卵巣の子宮内膜症(チョコレート嚢胞)から発生するのが特徴になります。進行期は比較的遅く、卵巣がんの中では最も予後のよいがんとされています。

明細胞腺がん

卵巣がん全体の25~30%を占めるのが明細胞腺がんです。
類内膜腺がんと同様に、卵巣の子宮内膜症から発生します。リンパ節転移が起こりやすく、化学療法は、ほとんどのケースで効果がありません。診断の精度と手術の技術によって予後が決まることになります。Ⅰ期できちんとした治療を受けた場合の予後は、ほかの組織型と比べても悪くありません。一方、ほかの組織型とは違い、手術でほんの少しでもがんが残った場合に治癒は困難になります。また、明細胞腺がんは、血栓症や肺塞栓のリスクが高く、その点でも注意が必要です。

粘液性腺がん

卵巣がんの10~20%を占めるのが粘液性腺がんです。
ただし、実際には他臓器からの転移性がんが相当に含まれています。
閉経以降に多いがんですが、20~30歳代の方の発症も見られます。進行が遅く、3分の2はⅠ期で発見されます。手術を完璧に行えば完治しますが、化学療法に感受性がないため、手術でがんが残ると、治癒は難しくなります。

混在型

卵巣がんの5~10%は、これまであげた組織の混在型です。手術や化学療法は、性質の悪い組織型を考慮して行われるべきです。

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