卵巣がんは、初期症状の無い【サイレントキラー】と呼ばれている癌です。卵巣がんの症状や転移など、正しい知識を身につけ、卵巣がん検診を受けよう
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卵巣がん症状

卵巣がんとは【卵巣がん症状と特徴】

卵巣がんとは、排卵を繰り返す過程で卵巣表面の細胞が異常に増殖していく癌です

卵巣のしくみ

子宮の図解卵巣は子宮の左右にひとつづつあります。卵巣のひとつは子宮に、もう一方は骨盤につながれており、2本のロープでハンモックのようにつられた状態になっています。卵巣は親指大ほどの大きさで、この2つの卵巣に、出生時には約200万個もの原始卵胞が蓄えられています。その後、原始卵胞は卵胞の成熟・閉鎖により、しだいに減少していき、初経時には40万個、20才前後で16万個に減少していきます。腹腔内にある臓器は腹膜でおおわれていますが、卵巣だけは腹膜でおおわれずに、腹腔に露出した状態になっています。それは、排卵した卵子が腹腔内に出て行けるようになっているからです。卵巣の表面をおおっているのは表層上皮(胚上皮)という膜で、その下には卵巣自膜という結合組織があり、さらにその下は皮質となっています。卵細胞はこの皮質に含まれていて、卵細胞の周囲は性索間質により覆われています。卵細胞は原始卵胞から発育して成熟卵胞になり、そのうちのひとつから卵子が腹腔内に飛び出して排卵が起こります。排卵が起こると卵子を包んでいた卵胞は黄体となりますが、黄体は卵子が受精・妊娠しないと自体という退行した状態になります。したがって、皮質にはさまざまな成熟段階の卵細胞、つまり、さまざまな大きさの卵細胞が存在していることになります。そのため、卵巣の表面はでこぼこしています。卵巣の中心は髄質といい、ここには血管や神経が入っていますが、それらの周囲は、やはり間質で埋め尽くされています。髄質より、卵細胞を含む皮質のほうがずっと大きな面積を占めています。このように、いろいろな成分によって構成されているのが卵巣です。

排卵によって、卵巣は損傷と修復を繰り返している

卵巣の図解卵巣がんは、欧米では発生率も死亡率も高いがんです。欧米の白人には以前から卵巣がんが多く発症していることから、日本人に卵巣がんの発症が増えてきたのは、食生活の欧米化と関係があるだろうといわれています。したがって、このまま食生活の欧米化が進んでいけば、今まで、日本は卵巣がんの発生率が低い国でしたが、卵巣がんは今後増加し続けると考えられています。女性の価値観やライフスタイルの変化につれて、最近は、欧米にせまる勢いで増えてきています。
また、卵巣がんの発生は、排卵と関連しています。卵巣から周期的に卵子が飛び出していく(排卵)たびに、卵巣が傷つけられ、そこが修復されます。だいたい12~15歳から排卵を伴う月経が始まり、45~50歳までの間に400回くらい繰り返します。この損傷と修復を毎月繰り返していく過程で、卵巣表面(表層上皮)の細胞が異常に増殖していくのが、卵巣がんです。つまり、継続する排卵が卵巣がんの危険因子になります。

排卵の機会が増えれば、その分卵巣がんのリスクも高まります

現代は初産の時期も遅く、出産回数も減少しているため、排卵の機会が多くなり、卵巣がんになる人が増えていると考えられています。
欧米では、18歳前後からほとんどの女性が低用量ピルを服用していますが、このことが卵巣がんの減少に貢献しています。
出産回数が少なく、低用量ピルも使用していない日本女性は、卵巣がんのリスクが高く、今後ますます増えていくものと思われます。卵巣がんにかかる年代のピークは、50~60歳ですが、20~30歳代でもまれではありません。

卵巣がん年齢

卵巣がんは40才頃から、多く発症し、そのピークは70代という高齢層にあります。しかし、わずかながら10代でも発症しており、若いからといって安心はしてはいけません。

初期症状

卵巣がんは、ほとんど自覚症状がありません。ですから、初診時に転移している事が多いがんです。また症状が無いままそのまま進行し、死亡率が高い為、【サイレントキラー】と呼ばれています。
転移の症状としては、腹水とリンパ節腫大があります。

腹膜播種(ふくまくはしゅ)

卵巣は腹腔内にあり、そこから発生した卵巣がんが種をまくように腹膜に広がっていくのを腹膜播種(ふくまくはしゅ)と呼びます。
腹膜播種が進行すると腹水がたまってきます。腹部膨満感は、腹水が溜まった時だけでなく、卵巣腫瘍自体が大きくなった場合にもあります。10㎝くらいになると腹部に違和感を感じる人がいます。このように下腹部が腹水や腫瘍で大きくなるのですが、その症状を多くの人が中年太りと思ってしまうところに大きな問題があります。

子宮がん検診時に卵巣がん検診を

卵巣がんには、初期症状がありません
子宮がん検診時に卵巣がんの検診を受診する事が何より大切です
積極的に検診を受けましょう

卵巣は、直接細胞を採取して検査することができない臓器です。そのため検査には【MRI検査】や【経膣超音波検査】が行われます。最近では、婦人科検診の際に【経膣超音波法】が用いられるようになり、これによってI期の卵巣がんを発見することが可能になっています。子宮体がん(子宮内膜がん)の検査を吸引法で行うと、卵巣表面の細胞が採取される場合がありますが、残念ながら確実な検査結果は得られません。技術の高い婦人科医であれば、MRI検査をしなくても経膣超音波のみで、卵巣がんを早期に診断することが可能です。婦人科検診を受ける際に、経腫超音波検査も含まれているか確認するといいでしょう。

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